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[コメント] ヤング・アダルト・ニューヨーク(2014/米)

この映画の肝は「カイロ・レン」ことアダム・ドライヴァー。この男が映画を面白くもするし、嫌な気分にもさせる。「SW7」では微妙だったが、なかなかの存在感。
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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そのカイロ・レンが、ふてぶてしい男を好演。奴にふりまわされっぱなしのベン・スティーラー。彼の目線で映画は進むから、実にイライラが伝わる。

逆にアマンダ・セイフライド(サイフリッド?)が、ストーリーの中で「脇役」になってしまっているのが残念。魅力の上でもナオミ・ワッツのほうが素敵だった。

バブリーな友人たちは、みんな子育てに夢中で、子供のいない2人の疎外感が半端ない。この友人たちが半端なく嫌味に感じる。

もうひとつ、この映画の中では「スマホ」「SNS」に没頭する大人たちを、かなり皮肉っぽく映し出す。とくにベンはカチカチ音をさせながら。その姿を客観視すると、とても不気味だ。その対比で、若い夫婦は、「古いもの」を愛するライフスタイルで登場する。

今の私が見ても「懐かしー」と思える。LPレコードを「ヘッドホン」で聴く。VHSのビデオで見る映像。20世紀だ!って思った。アナログなライフスタイルがおしゃれに見えるが、その実彼らもしっかり最新機器を使いこなす。当然だが、その裏には「魂胆」が隠れているのがこわい。

この映画は40代の夫婦が、「風邪をひいて」「こじらせて」「治る」映画なのかな?ジェイミーの「魂胆」があざとく感じたから、すこしこの映画の印象は悪い。

最後のくだりは「養子」なのかな?アメリカらしい。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)緑雨[*] けにろん[*]

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