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[コメント] ローレライ(2005/日)

<借り物>という責任の所在の放棄。ナチスが生んだという鋼鉄の少女は、画的にも設定的にも面白くはあるが、「大人が起こした戦争」を謳うのなら他国のせいにせず、堂々と登場人物の物語の中で解決してほしかった。
chilidog

滝川クリステルのような鋼鉄の少女 、香椎由宇。敗戦濃厚の日本軍が手にした秘密兵器をドイツ製でしかも女性とした事は、荒唐無稽ではあるなりに、画的にも戦争活劇における物語的にも見られるモノとなっていた。

しかしながら、原爆の負や「大人が起こした戦争」のうんぬんを色々語るのなら、なぜ「ローレライ」を借り物(戦利品)としたのか、「ローレライ」をどう使うか、もしくは使わないようにするべきかは日本人達、そして鋼鉄の少女自らによって語られるものの、その始まりをかつて同盟国であった敗戦国ドイツに押し付けてしまうのは、あまりに無責任なプロットではないのか?「大人が起こした戦争」を謳うのなら他国のせいにせず、堂々と登場人物の物語の中で解決してほしかった。

宇宙世紀時代のようなソナーシステムといい、映像もそれなりに見られたが、上記の点が終止引っかかり、のめり込むのを阻まれる2時間でした(実写だからこそカラく観たのかもな…)。でも歌を吹き替えにしたのは、どうだろう。うますぎですよ。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (5 人)おーい粗茶[*] HIBARI ぽんしゅう[*] ジョー・チップ[*] 水那岐[*]

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