[コメント] 未来少年コナン(1979/日)
◆宮崎氏の機械文明への警鐘もテーマのひとつとして見受けられるが(そこには『もののけ姫』のような説教臭さが無い。)、それよりも体制主義へのアンチテーゼを読みとることが出来る。
インダストリア、サルベージ船、ハイハーバーとどの舞台でも体制主義(体制側とそれに逆らえない人々)への痛烈な批判がある。
◆見る者によってはコナンの超人的な活躍を楽しんでもいいし、周囲を彩るキャラクターに魅力を求めてもいいだろう。そしてなにより、理屈なんか考えないで、次の展開を予想させないワクワク感を存分に堪能してもいい。
◆アニメ界において、浮遊感・飛行感を描かせたら右に出る者がいない「空の作家」宮崎氏だが、水中シーンの見事さも感じさせる「水の作家」宮崎氏がここにある。
私は水中に沈んだコナンにラナが生死を顧みず、空気を運んでいくシーンが大好きだ。
◆未見の人にはTVシリーズ全26話をお勧めします。対象年齢が低いようですが、『ルパン三世 カリオストロの城』『天空の城ラピュタ』が好きな人は第1話で虜になるでしょう。
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