[コメント] デンジャラス・ビューティー2(2005/米)
私の心配事。
製作者としてサンドラ・ブロックには敬服する。彼女は製作者であるからハリウッドのトップ女優を自由に使えるのだ。例えそれがどんな役柄であろうとも。
ただ前作でもそうだったが、ここまでやるからには女優の側にも相当の覚悟が必要だろう。そしてそれを一発でクリアしてしまう解決策が自らが主演女優となるというアイデア。
彼女は女優としてのサンドラ・ブロックを徹底的に苛めている。否、もしかしたらいじって楽しんでいるかのようでもある。たぶん後者の方が正解なのだろう。
数々のコスプレやらお下品な台詞、さらにはブタ鼻をブイブイ鳴らせてみせたりする。
だけどそれらは、ハリウッドのトップ女優としての地位を固めた余裕なんじゃないかとも思う。本当は「カッコイイ」のを十二分に承知しているから出来る余裕なんじゃないかと。
中盤でビシッと捜査官ルックで決めた登場シーンは本当に格好よかった。だけども車のクラクションで一瞬で崩しちゃう辺り、これは「照れ」なのかと感じた。格好いいのに、それを照れるサンドラ・ブロックの心中が良く表れてたシーンでした。
私は彼女のそんな所が大好きなんですが、正直、やり過ぎ・いじり過ぎの感も否めない。そんな私の心配は大女優となった彼女の今後です。このまま自身をいじり続けたらいったいどこに行ってしまうのでしょうか?
N・キッドマンが化け物顔のメイクに挑戦するのは容姿に自身があるから、そしてステップアップして演技派としての活路を見出していきたいから。それじゃ私のサンドラ・ブロックはどこへ行ってしまうのか?
コメディ俳優として生きていくんでしょう・・ね、たぶん。
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