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[コメント] ある日どこかで(1980/米)

原作との違いはかなりあるけれど、その雰囲気やせつなさは変わらない。切なさと哀しさは原作以上の出来栄えかも。物凄く純粋で哀しいラブストーリー。
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**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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 コリアーが一目惚れしてしまったエリーズの美しいポートレイト。その写真が、実はコリアーに向けた幸せの微笑だった(だからあんなにも美しかったんだ)というのが、とっても好き。

 何十年もコリアーを想い続けて歳を取り死んで行くエリーズと、再びタイムトラベルが出来ずショックのあまり死んで行くコリアー。二人の気持ちが通い合い幸せに過ごした時間はあまりにも短い一瞬で、切な過ぎる・・・。 こんなに切ないのに憧れを感じるのは、二人の愛がとっても純粋だから。

 <原作について> 原作ではコリアーは最初から脳腫瘍であと半年の命という設定でした。実際に作者のリチャード・マシスンが脳腫瘍で残り少ない余命であると知った時、この「手記」を書いたそうです。これを出版したリチャードの弟が、彼にとってはこれは空想でも幻想でも無く、実際に体験した事実だったのだと述べています。リチャードは突然姿を消し、しばらくしてから青ざめた顔で戻ってきたそうです。それまでどこにいたのか、何があったのか話さず、すぐにベッドに伏し、衰弱は進み、二度と起き上がれなかったそうです。死ぬまで何も言わず天井を見つめたまま、金時計を握って。

そうきっと、リチャード・マシスンにとってこの話は、「事実」だったのだろうな、と思います。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (7 人)さいた トシ mimiうさぎ[*] 死ぬまでシネマ[*] イライザー7[*] maoP tredair[*]

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