なんとも形容のしようがない奇妙な映画。結局様式が残る、とそういうことなのか。

昭和１８年の還暦定年から始まって１７年後の昭和３５年で終わる。それを４３年後の平成５年に公開したことになる。そういう年代を超えて、クロサワスタイルは一貫している。ああいうのがこの巨匠の夢だったのか。映画という形式は老人に合った形式なんだろうか。そんな余分な事を考えた。俳句ならこれは伝統があるのに。

まあだかい！と所ジョージが扇を持ってせまる群像シーンの迫力で＋１。