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[コメント] ふんどし医者(1960/日)

ユーモアに品があり、大らかでありながらどこか威厳さえ漂っている。同じ菊島脚本でも黒澤明では、こんなに軽妙かつ人間臭い庶民性を持った人情話には仕上がらなかっただろう。戦前からの活動屋である娯楽職人稲垣浩ならではの大衆性の賜物だろう。
ぽんしゅう

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







公開当時の60年安保闘争を意識したと思われる村人たちの打ちこわしで、屋敷を壊された慶斎(森繁久彌)のボヤキに時代性が感じられ、これもまた面白い。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)ゑぎ[*] Aさの[*] 山本美容室[*]

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