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[コメント] アマデウス(1984/米)

サリエリは、天才に嫉妬できるほどの才能を持っていながら、同時に神に無条件の忠誠を誓うほど凡庸でもあった。「凡庸なる者達よ、私が救おう」と喝破する彼の悲劇とは、人生において主体的な身の置き場を見出せず、凡庸さの頂点に立たざるを得なかったことだ。
ぽんしゅう

すなわち人が凡庸であるか否かは、物事を達成するための能力の優劣や、成果の出来、不出来によって決まるのではなく、いかに主体性を持って物事に対処できるかによって決まるのだ。例え自らの判断や行動基準のレベルが高かろうが低かろうが、他人まかせになることなく、そしてお前は独善的だと言われようと、あくまでも主体的でさえあれば、人は自らを凡庸だなどと感じたりすることはない。

私はいつも、そう独善的に自分に言い聞かせているので、絶対にサリエリのようにはならない幸せで平凡な男なのだ。

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このコメントを気に入った人達 (2 人)ダリア[*] たかひこ

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