[コメント] 死刑台のエレベーター(1957/仏)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ジャンヌ・モローの表情に注目したい。彼女は劇中、決して笑顔を見せることはない。街を絶望の体で彷徨するジャンヌの焦燥感、モノローグで語られる吐息、それに覆いかぶさる闇…それは彼女が今現在置かれている心境を端的にあらわしていた。そして結局、彼女の笑顔は恋人と一緒に写った写真(過去)にしかなかった。
教訓。物事は慎重に。先走りはやめましょう。
でもこの映画はそんなことを言いたいわけじゃない。
人生はエレベーターの如く、逃げ場のない密室のようなものだ。
いつものように死を哲学するルイ・マルはきっとそう言っている。
ちなみにモーリス・ロネはロープのことを思い出して取り戻しに行ったところをエレベーターに閉じ込められたのです。
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