[コメント] A.I.(2001/米)
薄ら寒い恐怖と悲しみが全編を覆う。
文明が極度に発達した社会、人間はロボットに対してあれだけひどい仕打ちが出来るものなのか。
生き物であるペットや赤ちゃんを簡単に捨てたり、殺したりする人間がたくさんいるこの御時世。
機会であるロボットを簡単に壊したり、捨てる人間の現実性について、
全く否定できないので、とても一笑に付すことは出来なかった。
悲しいのは「お母さんに愛して欲しい」というデビッドの願いも、
人間が「キーワードをインプットした人間を愛しなさい」とプログラムしたもの。
人間の都合で作り出され、捨てられて、「愛」を求める長い長い放浪の旅に出る理由すらも自分の意志でないとしたら・・・。
これほど悲しいことはないと思った。
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