[コメント] 戦場のメリークリスマス(1983/英=日)
蒼冷めた月光と、灼熱の陽光に交互に照らし出され、錯綜する男たちの愛と憎しみ。これほどまでの傑作とは正直、思ってなかった。
坂本の音楽とメイクに代表される時代性と人物描写に備わる普遍性、非専業俳優が齎す奇矯さと成島・戸田の名匠ぶり、ハラ・ロレンスの複雑さとセリアズ・ヨノイの明瞭さ、緊張感と弛緩、戦争映画としての社会性と芸術映画としての非社会性など、数々の対立要素が絶妙の均衡の上に並存している。
この映画を、このタイミングで、しかも劇場で見ることが出来たことを幸せに思う。
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