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[コメント] リチャード・ニクソン暗殺を企てた男(2004/米)

ペンの演技は脚本の期待を充分果たしているのだろうが、もっと違う物語か、或いは作家からの主張が欲しかった。この映画だけでは不充分だ。
死ぬまでシネマ

「石原慎太郎暗殺を企てた男」(byペペロンチーノさん)、いいね。慎太郎が最後に言うわけだ、「ぼくみたいな男はね、爆弾投げつけられたって或る意味仕方ないんだ」と、ジャージ着ながら、定例記者会見で。

観客が端初から感情移入出来ない主人公で、ただショーン=ペンの演技に感心する映画という点では、主人公を「気狂い」、映画を「どうしようもない男のどうしようもない転落を描いた映画」と言ってもいいのかも知れない。しかしぼくは近くにも居そうなその「ついてない知人」が、他の経路をスっ飛ばして自爆テロに短絡してしまう構造を、彼一人の人格で説明したくない。彼は黒人の友人も居たし黒彪党とも結びつこうとしたが、自らの情況から脱出出来なかった。周りが彼を救えなかった事と、彼があそこまで短絡した事とは密接に関わっていると思う。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ガリガリ博士

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