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[コメント] 20世紀少年 第2章 最後の希望(2008/日)

甦って来る。
uyo

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







なんか貴重な体験をさせてもらってます。

どうやら1000本近い映画を観てきたらしい中で、基本的にいわゆる世間の「ムーブメント」とゆーものには、背を向けて生きてきました。

「E.T」も「ふ〜ん」だったし、「踊る」も、「ハリー・ポッター」も、「海猿」も、「ケッ」って感じで。まあそういう人生です。「セカチュー」は観てないのでなんとも。っていうか忙しくていつ上映されてたのか知らない。「スカイ・クロラ」も、宣伝広告で中田英寿や、よしもとばななや、京極夏彦が褒めていたので、失笑して観るのをやめました。(作品の面白さとは別です。偏屈なので)

なんとなく私のカテゴライズの中では、この映画「20世紀少年」もムーブメント系…だと思うんですが、…そのはずなんですが……。私の中の「マニアック」な部分がすごく刺激されるんですよね。超メジャー級の作品…のはずなのに、マイナー作品を見てる時の、あの愛しい気分をものすご〜く味わえるのが快感です。マイナー志向なので。初期のオシイのように「え?オタクもあれ好きなの?」「うん、あれ好き。オタクも?」「ええまあ」、みたいなね。この懐かしい感覚!!

とにかく、今の段階では「誰がともだち?」に夢中です。翔太くんのエピソードが変えられてて、でも、バッヂを万引きした少年のシャツの柄はヨシツネだし、最後のともだちの声も…。バーチャルリアリティの中では水槽のスイッチは入ってて…。

一度観ただけではわからない。何回も観ると、「え?ココ、こんなシーンだった?」「わー、この人こんな演技してたんだ」みたいな発見がある(あ、これは1章の話です)。そしてますます愛しさが増す。まあ、どんな映画でもそうですけれどね。でもこれはそれが顕著。ほんとマニアック。リアルに体験したわけではないので、想像にすぎないのだけれど、仏ヌーヴェルバーグや、米ニューシネマが最初にあらわれたときの波って、こんな感じだったんじゃないだろうか?それがこんな何十億もかけた作品から生まれるなんて…。

そこそこオモシロイ優等生的な作品があふれかえっている中で、このハッチャケぶりは、すごく刺激的なものを与えてくれます。一番の感覚は、「これでは終わらない」と言うこと。

当たり前です。とりあえずは、まだ3章があるのだから。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (6 人)chokobo[*] G31[*] 映画っていいね[*] IN4MATION[*] 青山実花[*] 死ぬまでシネマ[*]

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