[コメント] パンドラの匣(2009/日)
気障と洒脱のギリギリ境界で均衡する日本映画で希な粋。困難とも言える台詞が浮かないのはキャスティングの妙ゆえであり、川上未映子の放つ関西弁の文学臭は肝だ。リリカルだが一歩退いた視座はアーヴィング的でさえある。中盤のダレが惜しい。
(けにろん)
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