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[コメント] パンドラの匣(2009/日)

戦後映画パロディ調の演出や武満徹風の劇伴音楽が鼻に付くものの、楽しんで「やってる」感じは観ている側にも伝染し、やがてサナトリウムが学園空間に見えてくる。
立秋

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







この学園から卒業するには、つくしのように病に克つか、かっぽれのように病に負けるか、どちらかしかない訳だけれど。

それを踏まえてのラストの『卒業』パロディだとは思うが、少し御丁寧すぎる印象を受けたのも事実。観客には竹さんの相手が分かっていたわけだし。

布団部屋の一件のような音響や照明の遊びがもっとあっても面白かったような気がする。討ち入りシーンやエンドロールでのスローの使い方は凄く上手かった。映画に於ける縦と横のダイナミズムや良し。短い作品にも関わらず中だるみを感じさせたのはマイナス。

(評価:★4)

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