蒼井優ちゃんがヒロスエのファンだとか言って、本人の前で大照れってシーンは良かった（メイキングだけど）。うんうん君もいい女優になるんだよ。

ショートムービーの方はかなりいい出来ですよ。さすが岩井マジックです（好き嫌いはともかく）。「お話」を作らなければかなり見れます。シャレも効いてます。萌え度も効いてます。この数分のイメージフィルムの集合体を９０分続けるぐらいが一番いい出来になったんだろうなぁ感が漂ってます。ムリに記憶喪失とか三角関係とか入れなきゃよかったのに。

思うに、当初の企画のスタート時点が、何を言いたくてでも何を見せたくてでもなく、明らかに「普通の１６歳の女の子の平凡な日々の一瞬をありのままの姿で切り取った」というダレもが（例えば今関監督とか）考えそうな企画なわけですね。未だに少女信仰が厚いというか女性は何歳までも（ていうかたぶん17歳まで）純真無垢でいて欲しいというかロマンチスト（簡単に言えば少年の心を持つ）な岩井さんらしいというか。ま、簡単に言えば大人の女が怖いんだろうなっていうか。「最近はなってない女子高生しかいない！少女はこうでなきゃ！」という主張しか感じられない。

って、それじゃ普通の間違ったミドルティーン好き（一般にロリータと分類されるが、たぶん彼は「ロリ」と言われるのを嫌うとみた）と同じだ。まあ、オレは犯罪者が作ろうが何だろうが作品の評価に影響はしないが。いや、ヒロスエが出てなきゃ見もしなかったかもしれないんで、評価する以前の話なんだけど。とにかく何を言わんとするかっていうと、岩井さんは女子高生が好きなんだろうな〜、と。それじゃ庵野と同じだ。なんだかなぁ。

やっぱ、岩井さんのことをとやかく言っても埒があかない。この映画のキモはヒロスエなのです。ビシッとしたスーツ姿で黒ブチ眼鏡の編集者であるくせに妙にやる気なしのOLを演じて見せるヒロスエなのです。頼むからヒロスエで200分ぐらいの超大作作ってくださいよ。僕は待ってます。

あ、この４点は当然、ヒロスエ出演・影の主演って事に捧げているわけですから、はい。