[コメント] 世にも怪奇な物語(1967/仏＝伊)
芸術家が自分の世界１００％ではなく、企画や依頼主の意向にそって職人技を発揮したら、やっぱりすごくいいものができちゃうという見本のような、フェリーニの怪奇なディベルティメント。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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空港から会場まで向かう車内の、まるで空でも飛んでいるかのような不安定で非現実的な感じが凄い。わざわざそういうふうに撮るセンス！ パーティ会場で喧騒と酒に酔った場面もそうだが、主人公が見ている世界そのものが絵として作られている。そうした仕掛けで、観客は、まさに主人公が見たように少女の幻視を見ることができるのだろう。音楽もどんぴしゃであわせてきていて、なんと言うか、もう観ていて気持ちがいいです、これ。
大人になってから観たのでこんな感想ですが、子供のころ観たら本気で怖かったでしょうね…あのいやいやをする少女…。（よくそんな演出思いつくよ…。）
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