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[コメント] エルム街の悪夢(1984/米)

黙れ!黙れ!誰が何と言おうと、俺にとっちゃあ、「魂の傑作」なんだ。ウォォォォッー!
muffler&silencer[消音装置]

←copyright (C) ヤマカン様 『はなればなれに

ある意味、ペペロンチーノ様にとっての『E.T.』より<恥ずかしさ>は凄いんじゃないかと自負しとります。本作が僕が映画館通いに走るきっかけとなった映画なのです。

中学二年の夏休み、生まれて初めて、大人同伴ではなくクラスメート達だけと見た映画。

それまで、『食人族』やら『ゾンビ』やら『エレファント・マン』やら、子どもの間で話題のホラー映画(『エレファント〜』もそういう捉え方をしてました)が見たくて見たくて堪らなかったのに、教育的配慮(!)から母親に禁止されていたから、生まれて初めて、小遣いを貯めて、劇場で見たホラー映画。

気分は、予告編しか見てないけど『マチネー 土曜の午後はキッスではじまる』か、上品に言えば『ミツバチのささやき』か、それとも『100人の子どもたちが列車を待っている』の、あの<コドモたちの一人>なのでした。

フレディーが"来るぞ!来るぞ!"と、息つめてスクリーンに見入っている友人を、「ワッ!」と驚かせたり、ハシャギつつも、いつしか、そんな僕まで息つめてスクリーンに見入っていました。あの時の"ドキドキワクワク"が忘れられないのです。映画って、その"ドキドキワクワク"が大切でしょ、でしょ?

それに、丁度その頃、いかにも変態なオジサンに追いかけられる悪夢に悩まされていた僕にとって、この映画の主人公ナンシーは他人事ではなかったし。どうすれば、悪夢から逃れられるのか、重要なヒントもくれた、この映画。

いやいや、そういうコンテキストを差し引いても、この映画では、エンターテイメントとして僕たちが映画に求めるサービス精神を、クレイヴン監督は見事に発揮してくれています。

それに、それに、小難しく考えようとすれば、カフカやフロイトなんかと絡めて論文でも書けるよ、きっと。つーか、誰か頭のエエ人、書いて、エラソーに評価を上げてやってよ!…なんてね。

とにもかくにも、この体験がきっかけで、週末となれば、親の財布から金をこっそりくすねて(!)、映画館に通いだしたのでした。

ええい!もういいや!ハッキリ宣言します。

この『エルム街の悪夢』が僕の映画人生の原点なのであります!

追記:ちなみに続編以降はスカです。

(評価:★5)

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