[コメント] 昭和残侠伝 唐獅子牡丹(1966/日)
例えば三田佳子のよろめき倒しぶりを笑わない方に気を寄せて観る必要はある。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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前から感じなかったわけではないですが、ラストの高倉健と池部良が同行する殴り込みは、あらためて見るとホモの道行きですな。相合傘の下、互いの顔の位置がかなり近いパーソナル・ディスタンスにて「秀次郎さん」「三上さん」と見つめ合う2人。心なしか目は潤んでいる。。。そうとしては観るもんかという観る側の意思によって成立する作品のように思います。いや、まあ、別にそう見たっていいのではありましょう。
水島道太郎が石切り場の崖の上から健さんに突き落とされるシーンが明らかに人形。子どもの頃見た仮面ライダーとかゴレンジャーとかでも石切り場や砂利採取場でよくこんなシーンを見たなあという。本作みたいのが原点だったりするのでしょうか。
任侠モノの特徴ではありましょうが、「もういっぺん死ぬ気になって働くぞ」とか、「何があってもここで頑張り抜くつもりだ」「そうよあなた、その意気よ」みたいな定型的な台詞のオンパレード。そんな中でも花沢徳衛の「年寄りの目はごまかせやしねえよ」(池部良の三上圭吾が三田佳子=組のお上さんに収まった八重=に惚れてることを見抜いてた)みたいにビシッと決まるものもある。こういうとこがいいんですな。ストーリー展開にも同じことが言えると思います。
75/100(22/1/3BS放映)
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