[コメント] アメリ(2001/仏)
アメリ特有の魅力は、エンディングと共に終わる。…んだけれど。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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アメリの魅力。それは処女(アメリは肉体的にはそうでなくとも、精神的には処女だと思う)特有の魅力。女がある一定期間だけ放つ事の出来る輝き。アメリはその輝きを遺憾なく発揮しているように思います。しかもあの歳で。あの歳で「女」でないという事の特異性。その特異性こそがアメリの魅力であって、これだけの人を魅了した理由なんじゃないでしょうか。いわば稀少価値。
でもアメリは恋をしてしまいました。そこでアメリの魅力は効力を失ってしまいます。現にアメリがベッドで愛しそうに彼の髪を撫でるシーン。アメリの目の輝きは、今までとは全く違う輝きになっていました。アメリはもう空想の中で生きてはいなくて、現実を見据えています。
だからアメリの魅力はここで終了。でもここからまた新しいアメリの魅力は始まると思うのです。稀少価値の魅力を持ったアメリだからこそ、これからも普通の女の魅力だけで終わるなんて事はないでしょう。
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