「仮面の忍者 赤影」と言えば、ガキの頃に見たリメイクのテレビアニメシリーズしか知らない。（「仮面の忍者..（ﾀﾀﾀﾝ）赤影ー♪」って主題歌のやつ。）

もと力士（舞の海）とか、ロシアの軟体少女とかが登場しちゃうイロモノぶりが好き（＊）。こういうのって昔のＢ級プログラムピクチュアにもあったノリでないのかしら･･･（なんとなくの勝手な想像デス）。

くノ一飛鳥（麻生久美子）が意外や呆気なく死んでしまってガッカリしかけたが、これは若者向けの今様時代劇というよりは少年のヒロイズムのセカイなんだから、それでもよいのだろう（多分）。護るべき姫様（奥菜恵）が生き残ればそれでよいのだろう。（死んだ飛鳥もちゃんとラストシーンに顔を見せる。）

ラストのクライマックスは如何にも“クライマックス”で盛りあがる。ガキの頃に見たテレビの戦隊モノのクライマックスを思い出した。（東京上空に飛来したピラミッド型の敵要塞に潜入した戦隊メンバー達、仲間たちがザコキャラを引き受ける中、主人公ひとりが敵ボスのもとに迫っていくというシチュエーション。ガキながらに、「“クライマックス”ってこういうものだ」と思った記憶がある。）隈取りメイクのボスキャラ陣内孝則との一騎打ち。少年はこれで納得するのでないか。（個人的な比較だが、中坊の頃に観た『ジパング ＺＩＰＡＮＧ』よりは素直にイケると思う。）

中野裕之の映画というより、『赤影』の映画としてそれなりに楽しい（私なりのイメージに過ぎません）。全然『赤影』と違う！ 中途半端！と言われるとそんな気もするが（曖昧）、楽しかったのでオマケで☆３。

＊）難点を言えば、あまりに各俳優のキャラクター性に頼り過ぎているような気もする。