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[コメント] 蝶の舌(1999/スペイン)

恋せよ、音楽家。
ミイ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







なんか知らんが原作を読んでみたのですが、これは「Que me quieres, amor? (愛よ、僕にどうしろと?)」っていう原題の短編小説からの3つの短編を巧い具合にミックスして一本の映画に仕立て上げているらしいです。よって、一つ一つのエピソードは、あんまし深くは関連してないみたい。

ラストの解釈はいろいろあるみたいですが、日頃あんまり考えたりしない私としては、「ああ、今この子は本当に何を感じ、何を言ったらいいか分かんなくて困ってるんだろうな」って勝手に共感していました。なぜならそういうことは個人的によくあることで、そういう場合の対処としては大抵、 1関連のある単語をむやみに発する(意味は重要) 2気持ちを表現するのに一番近いリズムを持つ単語を発する(その場合、単語の意味は関係ない) 3そういう響きの音を作り上げる(もはや人間の言葉ではない) 4暴力に訴える(注:涙も暴力の一つだと思う) かのどれかなのです。言葉に出来ない気持ちを無理やりでも言葉にして表現する(しかもそれが通じる)って可能なんだなーと改めて納得しました。

この映画を見終わったときの私の気持ちは「ティロノリンコ!」そのものでした。響きが最高だね。だからスペ語はやめらんないぜ。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (5 人)はしぼそがらす[*] 水那岐[*] ドド[*] tredair[*] muffler&silencer[消音装置][*]

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