[コメント] 狂った野獣(1976/日)
この話の下世話さは、鶏小屋に突っ込むバスによく表れていて、実に他愛もない場面を高速度撮影で一大事のように扱う大仰さがある。混乱するばかりだった乗客たちをマスメディアの前では豹変させて和解を演じさせる批評精神にも良い印象がない。ただ、
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映画を見終った人むけのレビューです。
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この後の展開が気に入った。乗客たちには渡瀬恒彦への好意があり、彼らが渡瀬の成功をほう助しようとするとき、乗客たちは初めて機能的存在として、好感ある造形へと昇華される。環境を素朴に解釈する下世話さがやさしさへと活かさている。『資金源強奪』の前兆をそこに見ることができるだろう。
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