[コメント] バニシング・ポイント(1971/米)
蜃気楼の果てに、一瞬寺沢武一ワールドに迷い込んだかと思ったね、オイラは・・・・。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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「ライオンが道を示すだろう」というお告げは何ぞやと思いきや、バイクに乗ったビキニの姉ちゃんかよ、という時点で唖然。たしかに見事な金のたてがみをなびかせて、てな風情ではあったけど。まさに寺沢先生泣いて喜びそうなこのプレイメイトなセンス・・・・かなり好きかも(笑)。
とにかくシンプル且つ荒唐無稽スレスレな話を、ここまで膨らませて突っ走ってくれてることだけでも、かなり感動。構成の巧さもさることながら、出てくるキャラのアクがことごとく強烈。何気に東京12チャンネル対応可なチープな匂いを残しつつ、「おお、そー締めるか!」のラストまでボルテージは上がる一方。
様々な風景を走る車の走らせ方、見せ方もとにかくバラエティに富んでいる。「こんなとこ走らせてみよう、こんな走り方させてみよう」と知恵を絞っているのが、こんな風にダイレクトに伝わってくる映画は見ていて楽しい。スマートとか、洗練なんてのはこの際置いといて、てんこ盛りのアイディアをギュウギュウに詰め込んで突っ走ってみせた一本。痛快&豪快。[4.5点]
(2003/4/25)
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