[コメント] バーティカル・リミット(2000/米)
兄妹でアイ・ラブ・ユーと言って違和感のない国の国民にとっては感動できるのだろう。そうでない国の人にとってはスコット・グレンがかっこいい映画でしかない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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内容テンコ盛りで、確かに慌ただしいところもあるが、一応各シーンにそれなりに心理描写やら伏線張るやらしてるので、それを見逃さなければ楽しめるはず。
ニトロの件は無茶と言えば無茶なのだが、元々そういう作品のリメイクだから仕方のない話でもあるし、劇中で「無茶だ」と言ってるくらいだから、それはそれ一発逆転を狙った賭けに出た男の話ということでいいと思う。
問題というほどでもないが、兄妹や親子でアイ・ラブ・ユーと言い合うのが当たり前の国の人にとっては、絆の捉え方というのも変わってくるもので、何故にあそこまで兄が妹を助けようとするのかが自然に受け入れられるのだと思う。
また昨今の映画や現実世界でもよく取り上げられるのだが、他人の命を救うためなら自分の命を犠牲にしても構わないくらいの精神がアメリカにはあって、と言う割に救出志願者はなかなか出てこなかったりもするのだが、そういう精神を美徳とする国の人にとっては、妹一人にあれだけの人が犠牲になっても「あぁ、良かった」となるのだな。で、「あの妹は多くの人に助けられて、これからより一層命の大切さと助け合いの精神の尊さを胸に刻み込むだろう」と思うのだ。
ここらへん、他人が困っているのに見て見ぬフリをする国民とは感覚を異にするところだわな。
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