[コメント] カーラの結婚宣言(1999/米)
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障害者をネタにして、彼らが現実社会で生き抜く辛さを描きたかったんだろうけれど、カーラがなんのお金の苦労もない良家のお嬢さんだという設定と、美しすぎる姉たちが、イマイチ現実場慣れしていて白けそうになった。
原題「THE OTHER SISTER」の方が意味深い。初め邦題の印象が強く、カーラが主役だったので「OTHER SISTER」は、上のお姉さんの事かと思っていた。でもよくよく考えてみると、複数形ではないから「OTHER SISTER」とはカーラ自身の事を差していた。ずっと離れて暮らしていたカーラが家にやってきてからのストーリーとしていい題名だと思う。それにこの邦題だとちょっとネタバレ・・・
姉が同性愛者とかという蛇足部分を全部取っ払って、100分くらいの映画にした方が、充分に感動できると思うけど・・・。長すぎた。
全体的にユーモアに溢れていて、差別者に対する非難的なえエピソードがないのは、「おとぎばなし」チックに仕上げたかったのだろう。
ゲーリー・マーシャル監督の映画に欠かせないヘクター・エリゾンドが今回もいい味を出してた。ダニーと抱き合い、ギターを弾く。かっこいい!でも、そこまで優しいんだったら、「家賃は出世払いにしてやって」と思わないでもない。そこだけシビアなのも、なんだか不満。
一番がっかりしたのは、ダイアン・キートンの役柄。カーラを溺愛しているキャラクターだったら、もっと感情輸入出来たかも。あまりにも自分勝手で、嫌悪感を持つより驚いた。
一番この映画で良かったのは、ジョバンニ・リビージの名演技。彼は、役作りのために街中で知的障害者のフリをして歩いたらしい。その時周りの人の反応は、笑うか、目を反らすかだったそうだ。それが一番の現実だ。
ミスカット:ダニーがカーラにみんなの前で結婚を申し込むシーンで、スタンドマイクの高さがカットが代わると変っている。
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