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[コメント] 道(1954/伊)

孤独な魂の遍歴。
くたー

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







女であることを知り、自我を持つことを教えられるジェルソミーナ。そんなジェルソミーナ(の死)を通して己の愛を知るザンパノ。人間であることを知るということは、「孤独」であるということを思い知らされる瞬間ではないだろうか、と余りに辛い末路を観ながら考えてしまう。

見る度に印象を変えていく映画。初めは哀切なストーリーに胸を締め付けられる思いだった。そして見返すと共に、その象徴的で対称的な2人のキャラクターが、人間として覚醒していく過程に目がいく。簡潔に描いているようで、かなり複雑なものを内包しているような気がする。「道」というタイトルは、2人の辿った魂の道筋のことではないかと思う。一見泣かせ映画に見えても、個人的には優れた象徴性で評価したい映画。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (13 人)ちわわ 甘崎庵[*] TOMIMORI[*] debussy あき♪[*] crossage[*] kazby[*] sunny[*] モモ★ラッチ[*] スパルタのキツネ[*] かっきー[*] アルシュ[*]

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