[コメント] 野のユリ(1963/米)
正統派ナンバー・ワン!・・・30年ぶりに再見して、追記(2002・4・5)
以前、この作品を観たのは高校生のときだっただろうか・・・話の展開といい、人と人の関係といい、とても気分の良い映画だと思った記憶がありました。その作品の持つ素直さが“正統派ナンバーワン”というコメントになりました。
そして今回、再見して・・・・
アメリカのマジョリティであるWASP(ホワイト、アングロサクソン、プロテスタント)ではなく、マイノリティ達による“敬意と信頼による再建”がテーマであることに気づきました。
技術を持ちながら定職につかない黒人青年、東ドイツからの亡命尼僧、メキシコ系の住民というアメリカでは傍流の人々。彼らがお互いにお互いを認めはじめ、そして信頼を生み出し壊された大切な何かを構築し直すドラマ。
その“再建”の輪がWASP抜きで行われるところに、マイノリティ達の“やり直し願望”が潜んでいるような気がします。
そして、それが私達にまである種のすがすがしさを感じさせてしまうとは・・・あらためてWASP達の存在と影響力の大きさに思い至りました。
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