古臭い物語，とのご意見。そう，こういう物語は人間，昔から好きだよね。

　恐らく，視たひとはみんな幾重にも重なる記憶の断片が脳裏を過ぎていった筈。・・・ぼく自身の記憶がぼく固有のものである所以は，その唯一性にある。以下に，ぼくのヴィジョンを掲げよう。

　『記憶の扉』交錯する記憶の欠片，オレは・・誰だ？『アンフォゲッタブル』前に同じ，主人公の顔も似てる？『モモ』灰色の男たち，時間泥棒，記憶泥棒。『バットマン』ダークシティ，ゴッサムシティ。『メトロポリス』巨大な機械が世界を制御する，その破壊。『ソイレントグリーン』世界の秘密，追われながら調査。『幻魔大戦』戦士の目覚め，その覚醒の狂気。『スキャナーズ』前に同じ。『トウルーマンショー』創られた世界，世界の果て。『キューブ』区切られた世界，扉を開けると落ちそうになる。「ポールのミラクル大作戦」時よ止まれ，お前は美しい。「ブラッックエンジェルズ」黒と白との超常者の対決。「アイシティ」同じやンか！原作に明記して下さい。

　ジェニファ＝コネリーを変な顔だと思っていた『フェノミナ』の頃。同じ顔（というか太ったか？）なのにキュートに見えるのは，ぼくの方が変わったからか。ひとは「理想のひと」に恋するとは限らない・・。これも記憶の効能，作用。