[コメント] ジュニア・ボナー 華麗なる挑戦(1972/米)
涙が出るほど美しい画面。あまり言及されることがないのだが、サム・ペキンパーの色使いは美しい。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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撮影者のルシアン・バラードの功績かも知れないが、この映画でも逆光をうまく利用したメロウな色調の統一が見事。特に、冒頭近くで因縁の牡牛とスティーヴ・マックイーンが対峙するシーンの夕景の表現なんか驚愕モノ。
ロデオの開会式でベン・ジョンソンが騎乗し、見事な前傾姿勢の駈歩で登場するカットはスローモーションだ!スローモーションっていうのはこういう時に使って欲しい。逆にブルドーザーで家を取り壊すシーンのスローをちりばめたカッティングはペキンパーらしいシーンだが、少々あざとく感じてしまう。しかし、ロバート・プレストンとアイダ・ルピノの使い方なんかも実に複雑な人物造型で、私には涙がでるほど嬉しい。傑作でしょう。
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