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[コメント] 怪獣大戦争(1965/日)

マーズアタック』のモトネタはこれか・・・(いや『空飛ぶ円盤地球を襲撃す』の方が先だった)。                                                                 「まだ見ぬ・・・未来に向かってだ」 ワタシもこのセリフが頭から離れれなくなりました。
ジョー・チップ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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言うのが善の側じゃなくて悪の側ですからねぇ。この頃になるとゴジラはいわば道化に変貌しつつあるが、ダークな部分をX星人が請け負ったと言えるだろう。悪の側にもいろいろあったんだよ、と考えさせられるのが本多監督の持ち味。荒廃したX星を元通りにするためには非道なこともいとわない、そういえば地球本部の代表もいつも思いつめたような顔をしていたっけ。                                                        それにしてもX星人は狡猾である。ガンの特効薬を教えてあげよう、と言いながら宣戦布告のテープを渡すとは。おかげで全世界は大パニック、無政府状態である(何もそこまで・・・ほんとに子供向け?)。地球人に愛を告白した水野久美を容赦なく銃殺(ほんとに子供向けなのか)。これが人類の未来の姿なのか、いやこういう団体、国家はすでにあるような・・・。 しかしながらゴジラには山根博士のごとき代弁者がいたが、X星人にはいない。彼らを撃退して、やった万歳と喜ぶだけである。誰も代弁しないのでとりあえず自分で言ってみた、ということだろうか。叫んでも誰も聞いていないのだが。                                          ***                                                                       胎児のように球体の中で丸まって浮かんでいるゴジラがアートのようで美しい。                                                                            X星に取り残されて、だんだん小さくなっていくゴジラとラドンが哀愁があっていいですね。                                                                      白を基調としたAサイクル砲がかっこ良く、特撮映画の兵器の中でも好きなほうである。                                                                       怪獣と宇宙人が破綻なく映画の中に収まっている、よくできた映画だと思う。しかし、ひきつけ起こして失神しているゴジラは見たくなかった・・・。                                             

(評価:★4)

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