[コメント] ザ・エージェント(1996/米)
邦題に騙された。こんな素晴らしい映画だったとは。4.0点。
『ザ・エージェント』の原題が『Jerry Maguire』。これだけで答えは出ていた。これは「エージェント」の映画などではなく、一人の男の愛情・仕事・友情の物語なのだ。
主演のトム=クルーズ・レニー=ゼルウィガー・キューバ=グッディングJr.は3人とも素晴らしい。グッディングJr.は演技が佳い。クルーズは矢張り演技は下手だが、それを上回るパッションを感じる。こんな奴はそういない。ゼルウィガーを選んだ配役は見事だ。彼女によって映画が全きものとなった(後述)。
キャメロン=クロウとクルーズの信頼感を感じる。映画そのものとダブって映画が暖かくなる。
クルーズとゼルウィガーのシーンはバカ連中には「ハンサムなトムと不細工な女のミスマッチな画」とだけ映るかも知れない。でも本当は「ダメ男と本当にイイ女の、互いを探し求める普遍的且つ感動的なシーン」なのだ。今年('04年)のアカデミー賞授賞式、場違いな田舎者丸出しでスピーチするゼルウィガーが、丸で本作でのグッディングJr.のように、一見唐突なクルーズへの謝辞を述べたのが、ぼくにはとても印象的だった。
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