[コメント] 男はつらいよ 寅次郎真実一路(1984/日)
何故だ。何故一度も「ギララ」と呼んでくれない!(それかい!)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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マドンナに二度目の大原麗子を迎えての作品。人妻のよく似合う大原麗子は、しっとりしたはまり役だったが、この人が画面に登場すると、途端に時間の流れが遅くなってしまうように思えてしまうのがミソだろう。渥美清と一緒に出ていると、物語のペースそのものが全く違ってくる。
今回相手役が人妻だと言うことで、道ならぬ恋であり、最初から寅さんのことなど恋愛対象でなかった訳だが、だからこそ寅さんの揺れる心情がよく現れてたのが何とも上手いところだ。一目惚れから、身を引こうとぐっとやせ我慢する姿。傍らにふじ子を伴うことで、恋心を抑えながら、あるいは?と言う希望を持つ姿。ふじ子のために旦那の健吉を探しながら、探せない方が良かったと思いながらそれでも探さねばならない姿。結局渥美清の演技を見るための作品だって印象が強い。
ただ、本作の場合、一つだけ涙が出るほど嬉しいシーンが…言うまでもないが、オープニングの夢のシーンに他ならない。科学者となった寅さんの前に現れた怪獣の姿、これは涙を誘う。東宝にはゴジラが、大映には大魔神とガメラがいる。そして松竹にはギララがいるんだ。ただ、この作品『宇宙大怪獣ギララ』(1967)一作しか作られてなかったし、その知名度となると、ほぼ致命的に低い。なにせあの姿を見た博が「ゴジラだ!」と叫ぶほどの…
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