[コメント] ロッキー(1976/米)
製作のいきさつを聴いただけでも、この映画にスタローンが己の全てを賭けどれだけ情熱を注いでいたかが分かる。全ての人間は三十路になったら観ろ。絶対に観ろ! これに感動するかしないかで、現在の己の情熱が如何ほどかが分かるから。
そして60になっても『ロッキー・ザ・ファイナル』とか『ランボー/最後の戦場』を作ろうとするスタローンは凄い。同じ肉体派だったシュワちゃんとは違い、彼は一生をスクリーンに賭けている。
スターを夢見るも端役ばかりで全く売れなかった男が、30年前の映画で一躍人気者になった。自身の脚本で、自身が主演を務めた映画で。「他の誰かがロッキーを演じてヒットしたら、一生悔いが残るから」という理由で、主演=自分というのは頑として譲らなかったそうだが、もしここで妥協していたらスタローンの現在の地位は無かったのだ。
映画で泣かされ続けながらも、その映画によって這い上がった男は、それからもずっと映画界で活動を続けている。さすがに俳優は引退するらしいが、それでも映画に関わろうとする姿勢は変わらない。ラジー賞の常連? そんなの気にするな。そんな賞は情熱が無くてもヒットしてる駄作にくれてやれ。それをタネに揶揄することしか出来ない映画ファンなんか蹴散らしてやれ!
俺は一生この映画に感動出来る人間でいたい。
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