[コメント] 砂の女(1964/日)
崩そうとしても変形させようとしても、抵抗を難なく吸収し元の形状に戻ってしまう。一粒一粒は、体にまとわりつき衣服の隙間に入り込むほど細かく、大量にまとまると家屋さえ容易に押しつぶす。砂の恐ろしさは画面から存分に伝わってきた。
そして、岸田今日子の妖しさも素晴らしい。
だけどそれ以上のものがない気がする。蟻地獄の設定や、主人公の心情の移り変わりが比喩であることはわかるんだけど、砂と岸田の恐ろしさに負けてしまい、ドラマとしての面白さ、怖さの点で物足りない。
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