[コメント] ここは退屈迎えに来て(2018/日)
移動する車内というのは映画的な空間かも知れない。どこからかどこかへと辿り着くまでのモラトリアムの時間そのものの謂いであるとも言える。それはあきらかにこの青春映画の主要モチーフとして展開されている。変わり映えのしない時間は変わり映えのしない空間=土地の風俗へと通訳され(10年前も後も何も変わらない街)、その中を走り続ける車からの視点は、虚無的なようでいて、しかし駆動的でもあり。
(鷂)
投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。