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[コメント] ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017/米)

前作の最後で「結局いいとこのボンボンの話かよ」とちょっとがっかりしたわけだが、スターウォーズ的な「血の宿命」からは見事に、しかも納得の行く形で解放してくれて、痛快だった。
イリューダ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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何と言ってもヨンドゥの話でしたね。前作でも彼のクイルに対する感情は匂わされてはいましたが、ちょっとびっくりするほどウェットでまっすぐである意味ベタな父子の物語でした。清々しいほどにクソ野郎であった実の父親に対して、実は暖かく見守っていてくれていた育ての父親、という、まあさほど新鮮でもない話ではあるのですが、全編オフビートなギャグで彩られた本作のラストに、こんな王道な泣かせがあるとは思っていませんでした。ガーディアンズ同士のやり取りは相変わらず魅力的で、特にドラックスは前作以上に魅力的なキャラクターとして描かれており(アクションの見せ場はあまりないけど)、オープニングの 「Mr. Blue Sky」にのった戦闘シーンを見ながら「ああ、連中が帰ってきた!」とテンションはMAXでした。ただ、その後やや中だるみするのがちょっと残念。あとロケットとヨンドゥの共感は、シーンとしては泣けるんだけど、ちょっと図式的すぎるような気もします。

やっぱり悔しいのは70〜80年代のポップスに私があまり詳しくないせいで、「ここでこの曲が来るか!」という、ネイティブの人や、当時の楽曲に詳しい観客が味わっている高揚感を共有できないこと。後で歌詞を検索して「なるほど」と納得はできるけど、やっぱりこういうのは頭で納得するのではなくハートでノリたかった。-1点はそういうしあわせな観客に敬意と嫉妬を込めて。

(評価:★4)

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