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[コメント] エリザのために(2016/ルーマニア=仏=ベルギー)
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★3気持ちの落とし所のない、とても苦みが伴う映画。 [review] (プロキオン14)[投票(1)]
★4「唐突な不幸」「法的手続きの不透明」「陳情のための奔走」「犯人の不明性」といった諸モティーフがきわめて写実的に語られるあたり、(過言を承知で云えば)カフカの現代版である。クリスティアン・ムンジウが企図したかどうかはともかく、その現状認識にカフカ性が多分に含まれていることは疑いない。 (3819695)[投票]
★3匿名者による投石がエスカレートするように、「諦め」はさらなる不穏を引き寄せ破壊を加速させる。この父親もまた“娘の将来”を口実に、それが権利であるかのように不正を行使して、秩序に開いたほころびを広げていく。諦観は倫理の境界線を書き換え、連鎖する。 (ぽんしゅう)[投票]