[コメント] 殿、利息でござる!(2016/日)
松田龍平がサイコパスか否か。これが争点となることにより、何かが恣意的であることの恐怖が地味な政策過程の叙述を政治スリラーと文明批評に変える。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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外貌がどこから見ても記号的サイコパス龍平は、時に代官堀部圭亮の強引な陳情に辟易して人間性の萌芽を展示し、われわれの油断を誘いつつ鬼畜をやり、サイコパスと人間性の配分のさじ加減で物語の緊張を持続させる。というより、これがうまく行き過ぎて、莫迦殿がおいしいところを頂くオチに徒労と後味の悪さが残る。全部手前の官位狂いが悪いんじゃないか的な。
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