[コメント] 流れる(1956/日)
華やかな過去を持ちながら成功者(栗島・賀原)の威光と、時の重圧に耐え忍ぶ中年女(山田・杉村・中北)たち。それを目の当たりにしながら将来を生きる若い女(高峰・岡田)たち。彼女らを気遣いながらも醒めた目で見つめる女中(田中絹代)。
奇跡的なキャスティングとしか言いようがない女優陣たちによって繰り広げられた時代と女の断片模様には、女という人生を生きることのやるせなさと悲しみが確実に映っている。日本映画史上、これほどまでに贅沢過ぎる女性映画は存在しないのではないだろうか。
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