[コメント] エクスペンダブルズ3 ワールドミッション(2014/米)
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公開前には、ブルース・ウィリスの降板騒動などがあり、その後に「アクション映画に飽きたが、金になるからやってる」とか言ってたウィリスを「欲張りで怠け者」とツイートしたらしいスタローン。「3」はどうなることやらと案じていたけど、なかなか楽しい映画でした。
もちろん「金のため」なんだろうとは思うんだが、それよりも「表舞台での出番がほしい」という連中が登場してこその「使い捨て軍団」。それを一番体現していたのはバンデラス(ちょっと、いや、かなりウザいキャラだったけど)だった。だから、終盤で、バーニーの前に、ステイサムらが並んで「一人で背負うなよ」と登場したシーンに「グッ」ときたんだ。ウィリス外して正解だよ。
今回のポイントは2つ。1つ目は、BIG NAMEのメル・ギブソン、ハリソン・フォードの功罪。「2」でも思ったけど、このシリーズは「悪ボス役」がおいしい。ヴァンダム、格好よかった。メル・ギブソンは『マチェーテ・キルズ』に続く悪役だが、そういえば主演作、ずいぶん長いこと見ていないなぁ(『サイン』以来)。だからこのまま悪役「も」できる俳優になったほうが、将来的に有利なんじゃないかな?似合ってるよ? 「最後の戦い」がまた「肉弾戦」なのは、スタローンの見所のために欠かせないのかな?
対照的なのがハリソン・フォード。なんというか「いいとこどり」に感じたのが第一印象。だから「チャーチ」→の立ち位置なんだろうか?(どうでもいいけど、劇中にチャーチの名前だけ連呼されていたのは、「あてつけ」かな?)ハリソン・フォードも結構最近は主演作が減ってきている。(『インディー・ジョーンズ クリスタルスカル』以来)。この人は、『恋とニュースの作り方』というコメディ?(違うかな?)の中で、「過去の人」という自虐なキャラを演じ、これからを見据えて、脇役「で」がんばりだした。その後は「組織の重鎮」的な役が多く、この映画でもその延長で出ていると思う。だから、最後に「実戦」に出てきたのは「お約束」なのかもしれないが、「おいしいとこを持っていった」印象。そこはシュワの出番でしょうが?本当は。
さてポイント2は、ずばり「若手」。実は「2」で、本当に若手を「使い捨て」にしたから、今回もそうなってしまうのかと危惧したが、とりあえず捨てられなくてよかった。ただ4人は多いかな?。一番の中心はケラン・ラッツ。『トワイライトシリーズ』では「ヴァンパイア家族の一人」でしかなかったが、最近は『ザ・ヘラクレス』(ロック様主演のヤツじゃないよ)で、なかなかかっこいい主役を演じている。「次世代のアクション俳優」として有望株だ。それ以外では紅一点の女の子はいいとして、あとの二人は、ちょっと目立ってないぞ。
と、長くなりましたが、なかなか楽しめました。このシリーズのポイントはジェイソン・ステイサムだと思っている。チームの中では比較的に若く、なにより「現役」。その彼が、いい感じでスタローンを立てている。その関係性が見ていて心地いいんです。
4はあるかなぁ。
余談1:最後、スタローン、屋上行くより、外に行ったほうがよかったんでは?
余談2:「2」で感じていたんだけど、ジェット・リー、仲間はずれにされてやしないかな?このチームの中で、「体術」は今でもナンバー1のはず。そこでキレのいいアクションをされると、ほかのメンツが「銃ぶっぱなすだけ」になってしまいかねない。
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