[コメント] 紙の月(2014/日)
作劇には惹き込まれるし、確信犯で身を踏み外していく過程を丁寧に演じあげた宮沢りえには感心する。が、主婦パートの銀行員が、いけない領域に足を踏み入れて後戻りできなくなる…に至った契機や過程に説得力をもたせるだけの描写が乏しい。
主人公に対するシンパシーが生まれず、ただバレるまでの展開と制裁を期待して観ることになってしまう。
学生時代のエピソードとの絡ませで、ああそういうことなのね、と無理やり納得させられた気分にはなるが、ここも演出が上手くいっているとは思えない。異国のバザールでの件りはさすがに蛇足だろう。ところどころ挟まれるスローモーションもなんだかダサい。
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