[コメント] 四つのいのち(2010/伊=独=スイス) - 更新順 (1/1) -
静かな描写の中で、一人牧羊犬だけがワンワンと頑張っている。パルム・ドッグ賞もむべなるかな。我々が動物故どうしても動物を意識するが、一本のもみの木にももっと目を向けて欲しい。葉、木肌、根等色々撮れたと思う。木炭の作り方は、民俗学的にも面白い。 (KEI) | [投票(1)] | |
四つのいのちの連鎖が物語として語られるのだろうなあと観ていると肩透かしを喰らう。そして連鎖などないのが連鎖なのだと気付かされる。子山羊の即物的な描写は『木靴の樹』における牛の輪切りを想起させ秀逸。パルムドッグ賞受賞作は佳作が多い。 (寒山拾得) | [投票] | |
その静やかな佇まいとは裏腹に、途方もない労力が費やされたアクロバティックな演出の連続。だが私にとって心底面白いのはヤギのパートだけだ。箒の転倒に吃驚する様子であるとか、奇跡のような瞬間がたくさんある。群れからはぐれた仔ヤギの鳴き声は「ねえ、ねえ」という悲痛な日本語の叫びに聞こえる。 (3819695) | [投票(1)] |