[コメント] キツツキと雨(2011/日)
『アメリカの夜』から三十余年、深夜の駅舎の件辺りで、ついに映画愛を自己否定するパンキッシュな映画が生まれたのかと猛烈に期待したのだが。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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気持ちの良い人情喜劇で、全然悪くないですが、期待させた分点数引かせてもらいました。当然、その方が面白かったに違いない。役所広司が脚本に涙を流してから映画はトタンに温くなる。いや温いのが狙いなのだろうが、私にはありふれているように見える。
今般、映画愛は何でゾンビと共に語られるのだろう。本作は『桐島』より一年前の公開。関わる映画の内容が退屈そうなのは無償の善意を強調するのに役立っているが、いい脚本だとあの監督を励ますのは、長い目で見て正しいのだろうか。
あの岐路で小栗旬は役所の林業を習う、という選択肢があったはず。その方が現代において全然アクチュアルだと思う。
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