[コメント] アジョシ(2010/韓国)
第一級のアクション映画。かつての任侠ものと香港ノワールを掛け合わせて更に韓国らしい熱さを注ぎ込んだような作品だ。ウォンビンの、アクションへの感情の乗せ方が素晴らしい。トルコ風呂での血塗れの死闘はその必死さが伝わってくる名場面。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
全体にカメラが揺れ気味で、アクションがあまり明晰でないところも散見されるが、ウォンビンとウォンタラクンの気迫の前では気にならない。この2人のナイフバトルの迫力ときたら!特に「相手の手を歯で噛む」というアクションが良い。ウォンビンの勝利への思いが伝わってくる素晴らしいアイディアだった。
映像では、妊婦がトラックに押し潰されるカットの強度が凄い。重量感、禍々しさが見事に表現されている。それに続いて、ひしゃげた車から血が滴り落ちてくる描写があるが、この容赦なさも実に韓国映画らしい。
一つ難点を挙げるとすれば、拉致されるまでの母子と、ウォンビンとの交流の掘り下げが甘いこと。もう少し尺を増して、ここをじっくり描いてくれれば、なお良かったと思う。
にしても、やっぱり伝統芸「ドロップキック」はかますんだなあ笑
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (2 人) | [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。