[コメント] 何も変えてはならない(2009/ポルトガル=仏) - 更新順 (1/1) -
物語的な意味から解放された純粋音楽映画。まるでグリフィスや最初期の映画群を想起させる強い画面の数々。オフスクリーンの活用も見事だが、ペドロ・コスタは照明によってフレーム内にも見えない部分を作り、更に映画の可能性を拡げようとしている。 (赤い戦車) | [投票] | |
ジャンヌ・バリバールの耳朶や無駄な肉付きのない手やそぎ落としたような顎の輪郭が、暗闇の中で煌いて暗闇の中に消える。光量を極端に節約した陰影豊かな画面は確かに美しい。しかし、この美しさがグラフィックな水準でのそれであるから映画としては退屈なだけ。 (ジェリー) | [投票(1)] | |
“Paint It Black”と云ったかどうか知らんが、相変わらず異形かつ端正という綱渡りのルックが貫かれた物凄い画面の連続だ。被写体のチャームの点で『あなたの微笑みはどこに隠れたの?』より劣るにしても、カメラ位置と光に対する感覚の天才性は揺るぎない。DV撮影映画としても最先端の仕事だろう。 [review] (3819695) | [投票] |