[コメント] アイアンマン2(2010/米)
このシリーズのグウィネス・パルトロウはとっても可愛い(“No”のたしなめるような発語の仕方!)。ロバート・ダウニーJr.との鉄壁のコンビぶりを眺めているだけで幸せになる。まるで逡巡なしにサーキットを逆走してみせるジョン・ファヴローも素敵だ。このダウニーJr.は本当に周辺人物に恵まれている。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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監督は前作に引き続いてジョン・ファヴロー。俳優としてはとても好感の持てる働きを見せているファヴローだが、演出家としての彼にははじめから個々のカットの驚きやアクションの充実を期待していない。それを踏まえたうえで云えば、冒頭からサーキット場でダウニーJr.とミッキー・ロークが対決するシーンまでは傑作ペース。キャラクタと会話の妙があり、スターク・エキスポや公聴会でお調子に乗るダウニーJr.の芝居なども楽しい。ロークが引き起こすカークラッシュもまずまずよく造型できていると思う。
しかしロークとの第一ラウンドを終えて後はどうにも物語が散漫になる。サミュエル・L・ジャクソンが出しゃばってくるのも面倒くさい。スカーレット・ヨハンソンにも失望するが、ファヴローとともに敵陣に乗り込むアクションシーンでは見事な体のキレを見せるなどして得点を取り戻す(もちろん、どこからどこまでがボディダブルの演じたものなのかを判別するのはほぼ不可能なのですが)。アクションシーンとしてはここが最良かもしれない。というか、このシリーズに関しては、私はダウニーJr.とパルトロウの掛け合いを見ることさえできたらそれでいい。それだけを見せてくれたらいい。
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