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[コメント] ゼロの焦点(2009/日)

グジャグジャ考えすぎてもうパニック寸前になってハタと気がついた。この映画で悶々とするのはバカげている!と。
ピロちゃんきゅ〜

もっと人生を楽しみたい。

いろいろ考えてこの50日ほどぐじゃぐじゃになった結論がこんな自分探しの旅の結末のような事になってしまった。こんな結論に至る過程を全く言わないでは『ゼロの焦点』からかけ離れ過ぎていて、なぜこの映画でそんな結論なのかという鳩山首相の迷いぶりに匹敵するぐらいの意味不明さがある。そうだ、全ては秘書が悪いんだと思う。きっとこの映画も秘書のせいに違いない。だからヒロスエは消えて声だけになるし中谷美紀は幽霊みたいで怖いし木村多江は相変わらず不幸だけど肌が綺麗なんだと思う。いっその事、あと十何億かぐらい秘書とお母さんが資金を掻き集めればきっと良い映画になったはずなのに。全て秘書が悪い。僕は何も知らなかったのだからムハー。

思えば最初から不安だった。そうヒロスエが犬童監督で松本清張の主演で青空無し。それが判った時点で「え?政権交代?」みたいな。まあ、それが民意だとすればしょうがない。オレもその民意にのっかるしかないシガナイ小市民のはしくれ。ダメになっていく映画をだまって見守るしか能がないのも事実なのである。そして事態は予想通り、無駄に究極のミステリー大作だと民衆を煽り、3人のアカデミー賞女優と言いながら実際ヒロスエは違うのにーみたいな悲しい論理のすり替えを行い、グーグーだって猫な犬童監督がタッチする結果に。そもそも始めっから「ダメなのは判ってた」とか言ってる場合じゃないのだ。ダメなのが判ってたんなら撮影始まる前にストップかけるのが映画ファンの務めだと思わないか?撮らせてみりゃいいじゃんなんて素人が言う分にはしょうがないけど、映画評論家とかまで撮らせてみりゃいいんだなんていう暴論ははっきりいって金を払って見る人間の立場に立ってないとしかいいようがない。もしかしてどっか違う国の団体から妙にバックアップを受けながら映画とってるパッチギな監督みたいな話じゃないか?映画ファンの満足が第一!とか言って実は違う団体の為の映画だべってなものである。とかなんとか、犬童監督はどうか知らないけど。

とにかく、ヒロスエを黙って支持してきた小市民の一人にとっては、映画界にとって稀有な存在である所のヒロスエがまんまと騙されてダメな映画に出てしかも主演までしちゃって見事に仕分けされる姿を見るのは辛すぎるのだ。その辛い気持ちは更に大きな不安までオレに迷走させることになる。我が姫ヒロスエもすっかり大人になったので、今さらヒロスエに処女性を持たせる演出なんてさせるのが大きな政策のミスなんだと考えざるをえないわけで、言うまでもありません。あたりまえの話で、おー、ございます。とにかくだな、ヒロスエは永遠の17歳じゃなくてMajiで三十路の半年前なので、今さらピチピチのOLスタートなんざやってられないし風呂に入って「君の肌は若いなぁ」なんて皮肉なのか?てなものなわけですよ。「君の肌は綺麗だなぁ」ならまだしも、あのセリフは原作にあったからっていうだけで安易に使った表現で、これは大変は問題発言ですよ。漢字の読み違えなんて桁にならないぐらいみぞうゆうな問題なわけですよ。オレのヒロスエバカにすんなと。無駄に使うなと。一緒に風呂に入れろと。

おー、という事で、オレの不安は、ココ。つまり、ヒロスエももう30になるのだよ、来年。結局20代ではろくな映画にでなかったヒロスエ。ヒロスエの魅力が弾けた映画は全部が全部スパークしたわけだけど、その弾けっぷりが高ければ高いほど映画の質が落ちるという、このヒロスエマジックが20代を支配したと。たとえば『恋愛寫眞』とか『バブルへGO』とかはヒロスエ輝きまくりで映画が曇るという。逆に、良い映画かどうかは微妙ではあるけど『おくりびと』なんかヒロスエ度下がりまくりの落ちた映画じゃん?なのに、そのお陰で賞とりまくりのアカデミーでレッドカーペットでヒロスエ代表作とか言って知らん間に「アカデミー女優」とか宣伝してるわけっすよ。ヒロスエのドレス綺麗だったよな。よな!足がな。胸がな。がな!でもあれでアカデミー女優ってまるで埋蔵金で20兆レベルの冗談じゃね?みたいなさ、綺麗だったけどさ。なんか騙されてるよな。で、この前の『GOEMON』ではヒロスエマジックかける以前にキリヤマジックがスクリーンにエフェクトかけてた感じだったからヒロスエ度が下がった上に映画も落ちるという滅多にない映画でもあったんだけど、なんと、びっくり、今回もそうなっちゃいましたとさ。なんか、ヒロスエなめてねーか?オレのヒロスエなめんな、と。オレが最初になめたいんだと。いやまあ最初はムリとして、つまり、話が進まんのだ。ヒロスエの20代が終っちゃうわけだよ、これで。来年の始めはリョーマでリョーコという大河があるので春までは見れるだろう。けど、その直後、7月にはヒロスエもおめでとうの30歳を迎える。オレが最近なんか嫌な予感がするのがヒロスエが30を一つのキリとして高知に帰ってのんびり両親と一緒に子供を育てたいとか言ってるような気がするわけだよ。子供ももうすぐ小学校だし。育てるなら高知ぜよ!みたいな。オレがヒロスエのダンナだったらもう何年も前に言ってるね。のんびり高知で小さい家を建てたら大きな窓と小さなドアーと暖炉があって真っ赤なバラと白いパンジー小さい犬の横にはヒロスエーてね。

つまり、こんな幸せな人生を送りたいのだ。楽しみたいのだ。これが最後の映画になるならなったでいい。そこにはオレが。オレがいて欲しい。マリー叫びたいのはオレなんだと思う。

え?マリー違い?いやいや、映画ファンの皆様にはハネムーン期間という事でしばらく暖かく見守っていてもらいたい。良い映画が出来るまで。て、待てるかいボケが。と、いかんいかん、怒りは幸せな人生を殺す。もう楽にさせて。何もムカっとさせないで。せめて笑わせて。お願い。

てわけでオレが亡命する日も近い。ヒロスエが一緒に亡命してくれそうもないので、せめてこの映画を「良かった〜!最高だった」とか言ってヒロスエの引退を阻止しなければ!と立ち上がる日が来るのかこないのか。いかんな、オレのオチまで迷走している。どこでこれ終るんだ。ここか。マリー!

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)ぱーこ IN4MATION[*] 浅草12階の幽霊

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