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[コメント] 西鶴一代女(1952/日)

サディスティックなまでの徹底した突き放しっぷり。
緑雨

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







あれだけ不幸に不幸を重ねて、ようやく人生の最後に好転が訪れたかと思えば、我が子との幸せな生活は目前で取り上げられ・・・それを言い渡されたときのお春の愕然としたあの表情!家来たちの制止もきかず、衝き動かされたかのように若殿のあとを思わず追いかけてしまう姿がもたらす切なさ哀しさは、この映画のクライマックス。ここまでやればアッパレです。

(評価:★3)

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