[コメント] その木戸を通って(1993/日)
お話自体に、浮世離れした寓話の様な不思議な味わいがある。それをハイビジョンを駆使した映像美が支えている。
だが、そこにあるのは如何にも表層的な「映像美」でしかなくて、それはどこか「映画的な映像美」とは質を異にするものだと思えた。「映画的な映像美」は光と陰のコントラストをこそ捉えるもので、むしろ陰の捉え方こそが本質なのではあるまいか。
ここに展開されている映像美は専ら光の光沢とか明度とか光の(表面の)ディテールのみで陰には注意は向けられていないように思える。
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